私のスローガンだった

2007.03.24
残すところ夜勤も後1回となった。
そろそろ顔をあわせるのが最後というスタッフもチラホラ。

「色々お世話になりました」
そんな挨拶を交わしたりすると
”ああ〜私、退職するんだな〜”という実感が湧いてくる。

思えば新人の頃から、
「ただの看護婦では終わらない!」
というのが私の強い信念であり、スローガンだった。
(この頃は看護師ではなく看護”婦”だった)

これは看護師をずっと続けている人達への誹謗中傷ではないことを固く断っておくが、「看護師以外に何かやり遂げたいと」いう意味にとってもらえれば・・と思う。


7年前の退職する日の朝、
「もう白衣を着ることもないのかなと思うと淋しい気がします」
とかなんとか涙声で言ったのを今でも覚えている。

各病棟に挨拶に行き、「いつでも戻っておいでね!」なんて言われ、
「新病院になったら戻ってもいいですけど!」なんて軽く答えていたのが、本当に新病院が建った年に、性懲りもなく白衣を着ている自分がいた。鏡に映る白衣姿の自分を見てそれほど違和感はなかったっけ。

今度は「また戻ってきたんだネ!」と言う人に
「そうですね〜、大体3年ぐらいしたらまた辞めますよ」
となんの意味もなく3年と答えている自分がいた。

あれから、3年ではなく4年経ってしまったが、
大体自分が予言した通りに人生が進んでいるのを不思議に思う。

人は、この年に誰と出逢って、こんな体験をして、
いくつで結婚して、いくつで死んで〜等というようにシナリオを書いて生まれてくるという。これはブループリント=青写真といって変えられないシナリオではない。自分で書き換えることができるというところが人生の面白いところだ。

看護師を辞めてアロマセラピストの資格を取って、
リゾートホテルで働いて、福祉の仕事をして、
この間沢山の人との出会いと別れがあって、
全て自分が決めてきたシナリオ通りに歩いてきたのだ。

そして私は予言どおり、
ホントにただの看護師では終わらなかったなと思っている。

くれぐれもヘンな意味にはとらないでいただきたい。
私は長年勤続している人達のことを心から尊敬しているのだ。
自分にはできないことだから。

心のどこかで、いつも自分は皆とは「志」が違うなと感じていた。
看護師の仕事は心から好きでやっているわけではないんだと
病院以外の人に話すと
「そんな気持ちで看護されている患者はたまらない!
よくそれで”私は看護師です”なんて言えるね!
辞めちゃいなよ!」とよく言われたものだ。

その時には「なんてキツイことを言うんだ!」とショックだったが、
心裏をついていたからこそ、記憶に残っている言葉なのかもしれない。


今の職場は居心地が良くて4年になってしまった。
一緒に働いた皆との別れは淋しいけれど、
今、私は晴れ晴れした気持ちで辞めていくことができる
ことに感謝している。
スローガンも違うものに変えようと思っている。

2月22日のブログに書いたチューリップは
そんな私を祝福するかのように、
中庭で花を咲かせていた。
亡くなった患者さんとその奥さんは残念ながら、
チューリップの花は見れなかったけれど・・・




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